適応障害ってなに? 自分の経験も交えつつ。
こんにちは、はなです。皆さんいかがお過ごしですか。
今回は、私が診断された「適応障害」とはなんぞや、ということをお話していきたいと思います。
適応障害とは
適応障害とは、あるストレスによるさまざまな感情や行動の症状によって、仕事や学業など、その人の生活に大きな影響を及ぼしているものです。
適応障害の誘因になるストレスは、職場環境、学校での出来事や人間関係など、誰でも起こりうるものなのです。
また、適応障害はきっかけとなる出来事や変化から1〜3ヶ月以内に発症するとされています。
原因がはっきりしているため、その原因を解消することで症状改善につながることがほとんどですが、それができない場合には、症状が慢性化してしまう可能性があります。
私の場合は、完全に就職がきっかけでした。
職場環境が悪く、人間関係がギスギスしていたことなど、今となっては誘因となったストレスを考えればいくらでも思いつきます。
幸い同期の仲は良く、最初の頃は助け合って働けていたのですが、
マンツーマンで先輩にフォローされていたため、だんだん同期同士で話す機会がほとんどなくなってしまいました。(確認はフォローの先輩に行うため)
さらに新人はみんな残業しており、帰る時間もバラバラだったため、帰り道で話すこともできなかったのです。
そしてこのコロナ禍のせいもあり、飲みに行って親交を深めたり、愚痴を言ってストレス発散することも叶いませんでした。
こうしたことも影響したのかもしれませんね。
適応障害の症状
適応障害の症状は、人によってさまざまです。
うつ病と違って、こうした症状はストレス因から離れると改善し、ストレス因が迫ると症状が強くなるといった特徴があります。
情緒的症状
気分の落ち込み、涙もろさ、意欲低下、
動悸、焦燥感、イライラ、緊張、怒りなど
身体的症状
起床困難、頭痛、倦怠感、めまい、腰背部痛、
腹痛、不眠、食欲不振、疲れやすいなど
問題行動
欠勤・欠席、早退、遅刻、暴飲暴食、ギャンブル中毒、喧嘩など
私の場合は、吐き気からくる食欲不振、涙もろさ、不眠、倦怠感などが主でした。
ここに記載した問題行動は一つもなかったのですが、やはり人によっては、ストレス因から逃れるためにこうした行動を起こしてしまう方もいるようです。
これは余談なのですが、職場に行くとずっと緊張感が抜けず、普段から肩こりや腰痛に悩まされていました。
就職してからというもの、2週間に一度は整体に通って、体のメンテナンスをしているのですが、休職することが決まってすぐに整体に行った時、担当の整体師さんから
「全身緊張してますね〜。
仕事、大変ですか?」
と言われたことがありました。
もちろん、適応障害のことなど一言も言っていないのですが、体にはかなりの負担をかけていたようです。
その日の施術は、どこをマッサージされても、とにかく痛かったのを覚えています。笑
適応障害の治療
まずは、ストレス因から離れること。
適応障害は、ある環境に適応できなくなって起こる病気です。
私のように職場環境に適応できなかった場合は、休職したり、退職したりすることが治療の一環なのです。
それがうまくいかず、ストレス因から離れることができないと、うつ病などに移行する可能性もあります。
また、自身の考え方の癖を見直す認知行動療法や、問題や症状に絞って解決策を探していく問題解決療法などの治療方法もあります。
うつ病と違って適応障害では、薬物療法より、認知行動療法や問題解決療法などが功を奏すそうです。
ですが、補助的に薬物を処方し、症状を抑えることもあります。
実際に私も、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠剤などの薬が処方されています。
少なくとも、現在は食事がとれるようになり、不眠の症状もかなり改善されているので、薬物療法は無駄ではなかったと思っています。
おわりに
適応障害は誰にでも起こりうる病気です。
適応障害になる人は、決して弱いからではないのです。
私の場合、新しい環境に適応できずにさまざまな症状が起こりました。
しかし慣れた環境であっても、上司が変わったり、急に忙しくなったり、仕事内容が変わったり…など、きっかけは本当にいろんなところに隠れています。
皆さんの周囲に、そんなきっかけはありませんか?
皆さん自身や皆さんの周囲に、似たような症状で苦しんでいる方はいませんか?
精神疾患は、なるのはあっという間ですが、治るまでには時間がかかることが多いです。
なんだか最近、心が疲れているな… と思ったら、ぜひ休んでください。
私も、そんなこと言ったって休めないよ!と思っていました。
でもこんなふうになって痛感しています。
休むことも仕事なのです。
皆さんには、私と同じような体験をしてほしくない。
どうか、しっかり休んでください。
好きなものを食べて、眠くなったら眠る。
それが、とても大切なことなのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。